焼酎造りの原点が、いつもここに。
受け継がれる蔵人の矜持。
櫻の郷酒造に入った蔵人は、この「焼酎道場」で先輩蔵人より焼酎造りを基礎から学びます。麹造りのための米を蒸すところから始まり、一次・二次仕込みから蒸留に至るまで、本格焼酎造りの全工程を昔ながらの手仕込み製法にて習得します。「基礎を徹底的に叩き込まれ、応用に活かしていく。」その様はまさに“道場”と呼ぶのにふさわしいものです。美味しい焼酎を造るための技術のみならず大切な心構えまでを学び、五感を駆使した焼酎造りを体得した蔵人だけが、一度に1,500kgものさつま芋を仕込む本工場の蔵人として巣立ってゆくのです。
新しい商品は「道場」から生まれる。
新品種のさつま芋が手に入ると、まずは焼酎道場での試験醸造が行われます。そのさつま芋と相性の良い麹はどれか、蒸留方法はどちらが適しているか、など試行錯誤しながら原料芋の魅力を最大限に引き出す製法を模索します。小規模の手仕込み蔵ならではの小回りの良さが当蔵の商品開発に活かされています。時には蔵人の間で意見が分かれ議論が白熱する事もありますが、蔵人達の想いはいつも“最高品質の美味しい焼酎を届けたい。”で一致しています。近年では「焼酎道場」の小型蒸留器を活用してクラフトジンやスピリッツの製造も行っています。
焼酎文化を体験できる観光施設として。
昔ながらの焼酎蔵を再現した「焼酎道場」では、手仕込みでの焼酎造りの工程を実際の設備を間近に見ながら学ぶことができます。当蔵ならびに関連会社・井上酒造の数多くの焼酎、リキュール、スピリッツを飲み比べしながらお気に入りの一本を探したり、蔵人気分に浸れる撮影スポットも多数。様々な種類の焼酎をブレンドして造る「世界で一本だけのオリジナル焼酎」は他では手に入らない貴重なお土産としても大人気です。「焼酎道場」で焼酎文化に触れるだけでなく“体験”することで、本格焼酎がこれまでよりもっと身近に感じられます。